この記事に書いてあること
子供の心を豊かにするのは日々の「暮らし」
近年、子供の心の病気について深刻な問題となっていますよね。
現代人は、便利なものが増えた一方で、他人とのコミュニケーションの機会が減り、その中で心を育む機会も失われてしまったような気がします。
特に様々なことを経験し、これからの人生に役立てていかなければならない子供たちにとって、そういった心を育てるための「学び」の機会が減ってしまうのは非常に残念なことでしょう。
しかし、だからといって諦めてはいけません。
子供が最も身近に、様々な体験をするのは家庭です。
日々のおうちでの暮らしの中で、また、家族と触れ合う中で、子供の心を育てていきましょう。
子供の心が豊かになるとどんな良いことがある?
子供の心が豊かになると様々なメリットがあります。
それは、学校の勉強だけでは身に付かない、特別なこと。
わが子の将来を明るく照らしてくれるので、小さいうちから色々なことを感じる機会を与えてあげましょう。
①他人にやさしくなれる
心が豊かになると、人は自然と他人に対してやさしくなれるものですよね。
相手が今、何を感じて、どんな気持ちでいるのかを、察する想像力もあるので、他人を思いやることができるでしょう。
②感性が豊かになる
心が豊かになるということは、感性が豊かになるということ。
感性とは、何か物事に対して感覚的に捉える能力のことを言います。
空にかかった虹をみて「あ~きれいだな~」とか。
生まれたばかりの子犬をみて「かわいいなぁ」とか。
このように、たくさんのことに感動することができるので、より幸せな人生を送ることができます。
また、感性が豊かな人は、想像力や創造力にも長けているので、芸術面で力を発揮することができるでしょう。
③色々なことに興味が持てる
心が豊かになると、色々なことに興味・関心を持つことができるので、思いもよらぬ発見や体験をすることができます。
意外な才能が開花されることもあるかもしれませんね。
子供の心を育てる工夫①「親子ブックワールドを作る」
ではどのようにしたら、日々の暮らしの中で、子供の心を豊かにすることができるのでしょうか。
まずおすすめしたいのが、もっと本を身近に感じさせる環境づくりをするということ。
リビングや廊下、階段下のスペースなどに、親子で使える本棚を設けるといいでしょう。
題して「親子ブックワールド」。
なぜ子供の本だけではないのか?というと、大人が読む本も並べておくことで、親から子供へ知識の伝承をすることができるからです。
皆さんも子供の頃に、パパやママが読んでいる本に興味を示してパラパラめくってみたことがあるでしょう。
あまり難しくて意味は分からないけれど、なんだかワクワクドキドキした…という方もいるかもしれませんね。
それと同じような感覚で、自分のパパやママがどんな本を読み、どんなことに興味を示しているのかを知る良いきっかけになるのです。
こうすることで、自然と親子の会話も生まれていきます。
もちろん、逆もしかり。
子供が今どんな本に興味があるのかを、本棚に並べられた子供の本から、うかがい知ることができます。
本の世界を通じて様々なことを疑似体験し、興味の幅をどんどん広げていけるといいですね。
子供の心を育てる工夫②「子供美術館を作る」
廊下や玄関にある飾り棚や、ニッチなどを使って、子供美術館を作りましょう。
子供美術館とは、その名のとおり、子供の作品を、子供自身に飾ってもらうことです。
学校や幼稚園で作ってきた工作や絵など、お気に入りのものをいくつかピックアップして、子供に飾ってもらいましょう。
単に工作をして、ママやパパに見せてファイリングされて終わり…ではなく、きちんと作品を飾ることで、本物の美術館のように1つ1つの作品をじっくり眺めることができます。
ときには、おじいちゃんおばあちゃんなど、お客さんが来たときに褒めてもらうことができれば、子供の創作意欲も湧きますよね。
これは、親が飾るのではなく、子供自身にお任せするのがポイント!
子供が好きなものを、好きなように飾り付けることで、センスも磨かれていきます。
ときには、ママやパパも一緒に考えて、飾り方をアドバイスしてあげてもいいかもしれませんね。
子供の心を育てる工夫③「植物を育てる」
命の大切さを学ぶ…という意味で、植物を育てる経験をするのもおすすめです。
とは言っても、住宅事情により、大きな花壇を設けることができないご家庭もありますよね。
そんなときは、ちょっとのスペースで大丈夫。
プランター1つでも構いません。
植物の種を植え、毎日の水やりを子供に任せることが大切です。
芽が出たときの感動は、子供の心を大きく育ててくれることでしょう。
慣れてきたら、お花だけではなく、トマトやきゅうりなど、野菜を育ててみるのもおすすめ。
野菜が苦手な子供も、自分が一生懸命育てた野菜なら…と食べてくれるかもしれません。
子供の心を育てる工夫④「自然素材を取り入れた家づくり」
最近の幼稚園や保育園でも取り入れられていますが、おうちの床や壁を、自然素材を使ったものに変えるのもおすすめです。
たとえば「床」。
合板の床よりも、天然木を使用した無垢材の床の方が、より木の香りや柔らかさを感じることができるので、五感をフルに刺激してくれるんです。
他にも、「いぐさ」や珪藻土や漆喰などの「塗り壁」もおすすめです。
塗り壁なら、気軽にDIYすることもできるので、夏休みなどに親子で一緒に塗り壁体験をしてもいいかもしれませんね。
子供の心を豊かにして親子の絆も深めよう
子供の心を豊かにする環境を作ろうと思ったら、自然と親子の会話も増えていきます。
そして、一緒に感じたことを共感し合うことで、さらに親子の絆も深まるでしょう。
意外と子供の頃の経験は、大人になっても忘れないものです。
日々の暮らしの中で、今回ご紹介したような「心を育む環境づくり」について意識して取り組んでみてください。