五月病って何?気になる症状と対処法

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    五月病とは?

    春からスタートした新生活。
    進学や就職、転勤や引越しなど、新しい環境になかなか慣れず、ストレスを抱えていませんか?

    五月病とは、まさにこのような新生活に慣れないことで起こる、いわば「適応障害」のこと。
    多くの人がGW明けに五月病の症状を訴えることから「五月病」と言われるようになったそうです。

    五月病というと、新社会人などの若者に多いとされていますが、転勤や昇進、部署異動などに伴う環境の変化に対応できない“中高年の方”にも起こり得る病気です。

    五月病の主な症状

    五月病の主な症状は以下のとおりです。
    基本的に、心と体に症状が現れます。

    【心の症状】

    ・何をするにもやる気が出ない、無気力
    ・集中力の低下
    ・何もないのに気分が落ち込む
    ・イライラする

    【体の症状】

    ・不安でなかなか寝付けない、眠りが浅い
    ・食欲がない
    ・吐き気
    ・めまい
    ・頭痛
    ・胃痛
    ・首や肩のこり

    など。
    思い当た症状があった場合は、少し様子をみて無理をしないようにしましょう。

    症状の重さは人それぞれですが、軽い人の場合は、徐々に環境に慣れてくることで症状が緩和されていきます。
    一方、症状が重かったり、悪化してしまったりする人は、うつ病になる可能性もあるので注意が必要です。

    五月病になりやすいのはこんな人

    五月病になりやすい人というのは、普段から真面目で、責任感の強い人です。
    また、頑張り屋さんで我慢強い人も五月病になりやすい傾向があります。

    このような人は、自分が五月病であるという自覚がないことがほとんどで「早く新生活に慣れなければ!」と余計に頑張ってしまいます。
    頑張れば頑張るほど、心や体に負担をかけてしまうため、「疲れたな」と思ったら無理をせずに休むようにしましょう。

    五月病になってしまったら…?

    もし自分が、気がつかないうちに五月病になっていたらどうしたらいいのでしょうか?

    対処法①自分の好きなことに没頭する

    もし五月病になってしまったら、不安や悩みを考えず、まずは自分が好きなことに没頭しましょう。
    頑張っている自分へのご褒美タイムと考えるといいかもしれません。

    仕事がうまくいくために勉強しなきゃ…など、焦る気持ちもあるとは思いますが、気持ちが不安定だと効率良く進まないもの。

    好きな映画を観て思い切り泣いたり、大きな声で歌を歌ったり、自由に絵を描いたり。
    とにかく自分が好きなこと・今やりたいことをして、ストレスを発散させましょう。

    ただし、暴飲暴食だけは気をつけてくださいね。

    対処法②適度な運動をする

    体を動かすと、気持ちがスッキリしてポジティブな気分になれるもの。
    最近はYouTubeなどで「ヨガ」や「宅トレ」も流行っているので、好きなBGMを流しながら簡単な運動をしてみるといいかもしれませんよ。

    家で運動をするのが難しい場合は、外に出てお散歩がてらウォーキングをするのもおすすめです。

    景色を眺めながら、いつも歩かない道を歩いてみると、新たな発見があって楽しいですよ。

    対処法③呼吸を整えることを意識する

    何か不安なことがあると、人は呼吸が浅く早くなりがち。
    浅い呼吸というのは、筋肉を緊張状態にしてしまうため、余計にストレスを感じさせてしまうんです。

    疲れている時やイライラした時、不安や焦りを感じている時こそ、深い呼吸を意識しましょう。
    目をつぶって大きく深く鼻から吸って、ゆっくり口から息を吐きます。
    これだけでも、頭がスッキリしてリラックスすることができるんです。
    呼吸を整え、ストレスを撃退しましょう。

    対処法④誰かと会話する

    友達や家族など、普段から仲の良い相手とコミュニケーションをとることも大切です。
    特に女性の場合、会話をすることでストレスが発散できる人もいますよね。

    悩みを相談するということだけでなくても、会話を楽しむことで気持ちが晴れやかになることもあります。
    また、何気ない会話から、悩みを解決するヒントを見つけることができるかもしれません。

    自分の殻に閉じこもってしまわずに、誰かと会話をして五月病を克服しましょう。

    対処法⑤規則正しい生活を送る

    五月病になると、何事にも無気力になってしまいます。
    そのため、休日はダラダラと過ごしてしまいがち…。
    これでは、余計に心も体も悪くなってしまいますよね。

    五月病になっているからこそ、早起きをして朝日を浴びることが大切です。
    人は、朝日を浴びると、気持ちが高揚し、ポジティブになれるもの。
    暗い部屋に閉じこもってばかりいずに、朝日を浴びて、爽やかな風を感じてみましょう。
    気持ちがリセットされ、どよーんとした重たい空気が一掃されるはずですよ。

    五月病を悪化させないためにする大事なこと

    五月病は、知らず知らずのうちになってしまうもの。
    悪化すると、うつ病になってしまうこともあるため、不安や悩みを感じたら吐き出すことが大切です。

    気の合う仲間に相談する、愚痴を言う…ということも良いですが、なかなか本気で弱音を吐くことができない…という人もいるでしょう。

    そんな時は、紙に今の自分のイライラやストレスを書き出してみてください。
    紙に書くだけなら、誰かに見られる心配がないので、本音をさらけ出せます。
    誰に気をつかうこともなく、心の奥底にある本当の言葉を吐き出すことができるんです。

    こうすることで、今の自分が何にイライラしているのか?何に悩んでいるのか?をスッキリ整理することができます。
    心の声にしっかりと耳を傾けてあげると、気持ちもスッキリ。ストレスが少しは緩和されるかもしれませんよ。

    最近では、悩みを書き出して頭と解決策を整理するためのノートも販売されているので使ってみるのもひとつの手と言えます。

    五月病を予防して新生活のストレスとうまく付き合っていこう

    新たな環境に馴染むというのは、どんな人にとっても多少のストレスです。
    「自分がダメだから」などと考えず、もっと自分を大切にしましょう。

    人は生きている限り、ストレスを完全に無くすことはできません。
    だからこそ、ストレスとうまく付き合っていかなければならないんです。

    五月病になってしまったら、無理をせず早めに休息をとることも必要。
    今回ご紹介した対処法を参考に、頑張り過ぎない生活を送ってくださいね。


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