児童虐待の通報や相談窓口となる全国共通ダイヤル「189」について紹介します。
児童虐待など子供たちのSOSについては、これまで10桁の番号「0570-064-000」(児童相談所全国共通ダイヤル)で受け付けていましたが、かなり覚えにくいということで3桁の専用ダイヤルが誕生しました。
「189」には、”いちはやく”通報しようという意味が込められています。
専用ダイヤルは24時間3654日対応可能。尚、通話料は発生します。
この記事に書いてあること
どんな時にダイヤルしたらいいの?
- 「もしかしら、身近な子供が児童虐待されてるかもしれない。」
- 「自分で児童虐待行為をしているかも・・。」
- 「友人や家族が児童虐待をしているかもしれない。」
自分の子供だけに関わらず、身近にいる子供が対象です。血縁関係があるないも関係ありません。とにかく子供に虐待の可能性や危険性を感じたら、直ちに189に相談することが大切です。
189への相談や通報は匿名で行うこともでき、相談や通報した人に関する秘密は守られるので安心してください。
児童虐待の定義
なお、厚生労働省では児童虐待に対して以下のように定義されています。
身体的虐待 | 殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など |
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性的虐待 | 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など |
ネグレクト | 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など |
心理的虐待 | 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など |
出典:厚生労働省
189にダイヤルした時の流れ
児童相談所全国共通ダイヤルにかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄の児童相談所に電話を転送します。
固定電話からダイヤルした場合
- 発信した電話の市内局番等から管轄が特定できれば、そのまま児童相談所へ転送
- 特定できない場合は、ガイダンスに沿って発信者にお住まいの地域情報を入力してもらい、管轄児童相談所を特定
携帯電話からダイヤルした場合
- ガイダンスに沿って発信者に居住地の郵便番号(7桁)又はお住まいの地域情報を入力してもらい、管轄児童相談所を特定