ため息は悪いことばかりじゃない!ため息がもたらす心と体への良い影響とは?

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    ため息をつくと幸せが逃げるのはホント?
    ため息をつくと幸せが逃げる…なんてことを聞いたことがある人も多いですよね。
    ため息とは、何となく、疲れているときや、気持ちが落ち込んでいるときに出る印象があるため、「ため息=悪いこと」と捉えてしまいがちです。

    もちろん、ため息ばかりついている人の周りにいると、こちらまでなんだか気分が悪くなるので、そういった意味では悪影響があるのかもしれませんが、実際には、ため息をつくことは、決して悪いことではないのです。

    ため息をつく…ということは、私たちの体で一体どんなことが起こっているのでしょうか?

    今回は、ため息がもたらす、心と体への影響について調べてみました。

    ため息がもたらす意外な効果とは?

    マイナスイメージの多いため息。
    「はぁ~」と思わず口から出てしまうため息は、何となく心がどんよりしているときに発せられますよね。

    しかし、そんなため息も、実は私たちの心と体をストレスから守ってくれる素晴らしい効果があることをご存知でしょうか。

    具体的にどんな効果があるのか、見ていきましょう。

    【リラックス効果】
    私たちがため息をつく時は、お腹の中からスーッと大きく息を吸い、「はぁ~」と吐き出しますよね。

    これは、深呼吸をしているのと同じことなので、緊張状態だった心と体をリラックスさせる効果があるのだそうです。

    不安や悩みがあるときは、自然と体がこわばってしまうので、その緊張をほぐすために出る生理現象のようなものなのかもしれませんね。

    【自律神経のバランスを整える効果】
    ため息は、ストレスや不安などで乱れた自律神経を整えることができると言います。
    自律神経のバランスが崩れている状態というのは、ストレスや緊張状態で高ぶりやすい「交感神経」が、リラックスしているときに働く「副交感神経」よりも優位な状態になっているということ。

    交感神経が優位な状態にいると、寝てもなかなか疲れがとれなかったり、気持ちが落ち着かなかったりします。

    これは、脳に十分な血液が流れていないから。
    判断力も弱まり、ますますイライラしたり、不安になったりします。

    深く息を吸い、「はぁ~」っと勢いよく吐き出すことで、自律神経のバランスを整えることができるので、気持ちのリセットができるかもしれませんね。

    【体調不良の回復効果】
    先述したように、ため息は自律神経のバランスを整える効果もあります。

    自律神経が乱れていると、心の不調だけでなく、疲れやすい・疲れが取れないなどの体への悪影響も出てきますよね。

    しかも、血行不良が起こることで、便秘や筋肉疲労、免疫力低下なども起こります。

    「なんだか最近、疲れやすいな…」と思ったら、意識的にため息をつくことで、改善されるかもしれませんよ。

    ため息を上手にするコツは?

    ため息をつくときは、「幸せが逃げる」なんて負のイメージを持たずに、リフレッシュしよう!という気持ちで行うといいでしょう。

    コツは、とにかく深く長く息を吐きだすこと!

    ストレスや不安を感じているときは、人は浅い呼吸になってしまいがちです。
    呼吸が浅く苦しくなることで、より体が緊張してしまうので、深く呼吸することが大切なんですね。

    とはいえ、人前でため息ばかりついていると、周囲の人に不快感を与えてしまいます。
    職場などでは、なるべく人のいないところで、自分の呼吸に集中するように、ため息をつくといいかもしれませんね。

    ため息が多すぎるときは要注意!病気のサインかも…?

    ため息は、これまでご紹介したように、私たちの体が自然に行う「防衛本能」のようなもの。
    あまり過剰にため息ばかりついてしまう場合は、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。

    特に、現在何かに悩んでいる人や、極度な不安や緊張が続いている環境にいる人などは、体を守ろうと無意識にため息ばかりついている可能性があります。

    放っておくとうつ病などを引き起こす危険もあるので、注意しましょう。
    周りから「ため息ばかりついているね…」などと言われたら、以下のことを試し、心のケアをしっかりするといいかもしれません。

    【悩みや愚痴を誰かに吐き出す】
    ため息が多いときは、心と体が悲鳴を上げている状態です。
    まずは、誰かに悩みや愚痴を打ち明け、吐き出すようにしましょう。

    相談する相手は、誰でも構いませんが、なるべく自分と同じ考え方の人や共感してくれるような相手、気を遣わずに何でも話せる相手であることが望ましいです。

    というのも、悩みや愚痴を吐き出す相手を間違えてしまうと、更なる不安や悩みを抱えてしまうから。

    信頼できる相手を選んで、心のモヤモヤを吐き出すようにしましょう。

    【気分転換に出かける】
    ため息が多すぎる時は、とにかく不安や緊張をほぐすことが大切です。

    ・友達と遊びに出かける
    ・美味しいものを食べに行く
    ・温泉などへ行ってゆっくりする
    ・自然に触れる
    ・マッサージなどを受けに行く

    など、何でも構いません。
    自分がリフレッシュできることをして、気持ちを落ち着かせるようにしましょう。

    一見、現実逃避するようにも思えますが、実は悩みとは無関係なことの中にも、なにか今の問題を解決するヒントが隠れている場合もあります。

    たとえ、問題解決に至らなかったとしても、一度気持ちをリセットすることで、脳が活性化されるので、判断力もアップします。

    ため息が多く出る人ほど、定期的にリフレッシュすることが大切ですよ。

    【適度な運動習慣を付ける】
    ため息がたくさん出てしまう人は、脳へ酸素が足りていないのかもしれません。
    適度な運動をすることで、血行が良くなり、脳への血流も改善されるかもしれませんよ。

    特に、スクワットやウォーキング、エアロビクスなどの有酸素運動を取り入れると、深く息を吸う習慣ができます。
    体の健康だけでなく、美容にもおすすめなので、おうち時間を活用して自宅で有酸素運動をやってみてもいいかもしれませんね。

    ため息を上手にして心と体の健康を保つようにしよう

    現代人にとってストレスと言うのは、切っても切れない関係です。
    誰もがストレスを感じ、不安や悩みを1つや2つ抱えているもの。

    そんなストレスと上手く付き合っていくためには、ため息を適度につき、心と体の健康を保つことが大切です。

    最近ちょっとため息が多いな…と感じたら、もしかしたら「SOS」のサインかもしれません。
    自分の心と体にしっかり向き合い、こんな時代だからこそ上手くストレスコントロールをしていきましょう。


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