ママ・パパなら誰もが共感できる育児あるあるを村上春樹さん風にツイートするハッシュタグ「#村上春樹で語る育児」がとてもおもしろいと話題になっています。
この記事では、特におもしろいと思うものをまとめてみました!
#村上春樹で語る育児
僕が見た時、腕の中の赤子は寝ていた。正確には寝ているように見えた。最初から寝ていなかったという人もいる。ただ、瞼は閉ざされ、力の抜けた体からは規則的な鼓動と寝息が漏れていた。「いける」僕は頷いた。「布団におろせる」 腕を離す瞬間、赤子と目が合ったのが分かった。#村上春樹で語る育児
— くじらわ (@kujirawa) August 29, 2019
深夜2時、僕はひどく腹を立てていた。
言葉にならない言葉で捲し立てる。
「どうしたの…?」
懇願するような、或いは全てを諦めたような顔をして、彼女は僕を抱きしめた。
違う。結局のところ彼女は何もわかっちゃいなかった。縦だ。横ではない。ーー縦抱っこだ。
— ぴろしゅか (@_piroska_) August 28, 2019
「何度でも繰り返すのよ私達」
ベッドの上で彼女は僕を見上げた。
「何度でも?」
「そう何度でも。私が満足するまで貴方は続けるべきだわ」
「君はいつ満足するんだい?」
「さぁ?私にもわからないの」
僕はやれやれと絵本を開く。
カラスのパン屋さん、今夜八回目の開店だ。#村上春樹で語る育児— つなまよら (@tunamayora) August 29, 2019
https://twitter.com/kasunuma344/status/1166913144171577344
「それで」妻は言った。「どうして貴方は寝かしつけもせずに際限無くあの子と歌っていたのかしら」「それは見解の相違さ」僕は控えめに言葉を紡いだ。彼女にとってこれはすでに弾劾裁判なのだ。「僕だって知らなかったよ。夕食後に一緒に歌を歌うだけで興奮して眠らないなんて」
#村上春樹で語る育児— 月光ほろほろ (@horohoro_g) August 29, 2019
「そうね、たしかに子どもたちはあなたとお風呂に入るのを嫌がるかもしれない。でもね、よく聞いて」
私は彼とテレビの間に割り込んで、彼の目を見つめた。
「洗い物は、あなたを嫌がらないわ」
沈黙の後、彼は必死に子供たちをお風呂に誘った。
#村上春樹で語る育児— ひー (@k_koko_h) August 29, 2019
「ママがいい」
やれやれ、また始めからだ。
いいかい、何度も説明したけど、ママがいない、これは決まっていることなんだよ。
だから今こうして、チケットも、ポップコーンまで買ってしまった。
「ママと見る」
僕たちの繰り返される会話を、もぎりのお姉さんがジッと見ていた。#村上春樹で語る育児— 浅野暢晴 (@asanonobuharu) August 29, 2019
あの子にとっては、世界をひっくり返すなんて造作も無いことなのかもしれない。
僕が渡したコップの水は、気がつけば床の上に広がっている。
「誰が飲むと決めたの?」
遠のく意識の中で、世界にあの子の声が響く。
濡れた手が僕の頬に触れた。
#村上春樹で語る育児— ハパ (@niconicoikuji) August 28, 2019
「もう一回見たいな」
暑さ和らぎ日も陰る頃、テンポよく包丁の音を立てていた彼女に僕は言った
「また?」
「そう、まただよ」
彼女は一瞬迷いを見せながらも僕に近づき、もう少しでできるからねとボタンを押した
彼女は戻り僕は青い機関車の登場に心地のいい高揚を感じていた #村上春樹で語る育児— ガーリック6 (@1709garlicgario) August 28, 2019
「何故こんなになるまで放っておいたのよ」
「慣れちゃったんだ。おむつが重い事にも、泣かないでいる事にもね。それに遠くから見れば」僕は言った。「大抵のものは綺麗に見える」
「ねえ」彼女は器用に僕のおむつを替えながら首を振った。
「一生そんな風に生きていくつもり?」#村上春樹で語る育児— 雅樹 (@masazeroque) August 29, 2019
「…ここで、かい?」
僕は訊き返した。
「そう、ここでよ。ここで抱っこして」こうなることは家を出るときに予想していたのかもしれないが、あるいは違う可能性を期待していたのかもしれない。
僕は腕に彼女を抱きかかえ、床に置かれた米を見つめた。#村上春樹で語る育児— ハパ (@niconicoikuji) August 29, 2019
「もっと」と彼女は言う。
「もう、無理」と私は答える。オズの魔法使いの竜巻のような睡魔が襲いかかってきていた。一秒たりとも目を開けていられない。それでも彼女は諦めない「もう1回」私は重い瞼を持ち上げページを開いた「ノンタン、ブランコ乗せて」
やれやれ。#村上春樹で語る育児
— 松岡ありさ (@arisa14) August 29, 2019
「僕のスマートフォンを弄っていたのかい」僕はため息をついた。「ずっと」
「ええ」彼女は澄ました顔でぬいぐるみの端を噛んでいる。「いつも、あなたがそれを触っているのを見ていたもの。私だってできるわ」
画面には60分後にもう一度試してくださいと表示されている。#村上春樹で語る育児— いいぢま (@edimaatto) August 29, 2019
https://twitter.com/tumugiguruma/status/1166964644717580288