【知ってた?】誕生日ってなんで祝うのか?誕生日の歴史について調べてみました。

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    誕生日というのは、自分の生まれた日を祝うことですが、いつからどのように始まったのでしょうか?
    今回は世界各地の誕生日の風習や由来を紹介します。

    誕生日祝いの誕生

    まず、誕生日を祝うようになった起源は古代ギリシャ時代と言われています。当時、神々の誕生日を祝う祭りが行われていましたが、その中でも特に太陽神アポロンの誕生日は重要視されていました。アポロンは月の満ち欠けによって誕生日が決まっていたので、毎月8日に神殿でお祝いをしていました。その際に、アポロンの象徴である月桂樹の冠や蜂蜜入りのケーキを捧げたり、ろうそくに火を灯したりしていました。これが現代の誕生日ケーキやろうそくの起源となったと考えられています。

    ヨーロッパの歴史

    次に、ヨーロッパでは中世から近世にかけて、キリスト教が広まるとともに、誕生日を祝う習慣も広まりました。キリスト教では、イエス・キリストの誕生日であるクリスマスを大切に祝っていましたが、それ以外の人間の誕生日はあまり重要視されていませんでした。しかし、王族や貴族などの上流階級は自分の誕生日を祝うことで自分の権威や地位を示すようになりました。また、民衆も自分の守護聖人の記念日を自分の誕生日として祝うようになりました。守護聖人とは、自分が生まれた日や洗礼を受けた日と同じ記念日を持つ聖人のことで、その聖人から守られると信じられていました。守護聖人の記念日には教会でミサを行ったり、家族や友人と食事をしたりしてお祝いをしていました。

    日本における歴史

    そして、日本ではどうだったでしょうか?
    日本では古くは毎年の誕生日を祝う風習はなく、明治以後徐々に行われるようになりました。
    それまでは数え年で年齢を数えており、1年の初めに全家族が年重ねの祝いをすることが一般的でした。しかし子供の初誕生日を祝うことは昔から全国に広く行われており、餅踏みやエラビドリなど様々な風習がありました。

    餅踏みとは子供が歩き始める頃に大きな鏡餅や背負い餅などに乗せて歩かせることで、子供が丈夫に育つことを願うものです。
    エラビドリとは子供の前に筆や物差しやそろばんなどを置いて、子供が最初に手に取ったもので将来の運命を占うものです。
    明治時代に入ってから満年齢が導入され、明治35年に「年齢計算ニ関スル法律」が施行され、ひとりひとりの誕生日が毎年やってくることを浸透させようという動きがありました。
    しかし、本格的に誕生日を祝うようになったのは、昭和24年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定されて以降で、満年齢での数え方が普及しはじめてからです。
    意外にも非常に最近のことなのですね。

    現代では家族や友人と一緒にケーキを食べたりプレゼントを贈ったりして誕生日を祝いますが、これは西洋の影響を受けたものです。

    まとめ

    いかがでしょうか?
    誕生日の歴史について紹介しました。誕生日は自分の存在を祝うだけでなく、自分のルーツや文化を知る機会でもあります。自分の誕生日を祝うときは、その背景にある歴史や風習にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか?


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