なぜ子供は「面倒くさい」が口癖になるの?
子供がなかなかお片付けをしなかったり、宿題を始めようとしなかったりして、厳しく注意するママも多いですよね。
そんなとき、「何でやらないの?」と聞くと…「面倒くさいから!」と子供に言われたことはありませんか?
子供のうちから「面倒くさい」が口癖になってしまうのは、あまりよくありませんよね。
ではなぜ、子供はすぐ「え~面倒くさい」と言ってしまうのでしょうか?
実は、その原因はさまざま。
わが子の心の声に耳を傾け、適切な対処法を見出していきましょう!
この記事に書いてあること
原因①本当にどうしていいか分からないから
子供の場合、本当に「面倒くさい」という意味で使っているとは限りません。
「片付けなさい」と言われていても、どう片付けていいか?何から手を付けていいのか?が、分からなくて、結果として「もう面倒くさい」につながることもあります。
特に小さな子供の場合、まだ自分の力で大人のように「考える」ことが難しい子もいますから、頭の中がパニックになり、「んもー!面倒くさいからヤダ!」となってしまうこともあるのかもしれませんね。
原因②甘えているから
本当に面倒くさいというよりも、ママやパパに甘えたくて「面倒くさい!ママも一緒に手伝ってよ!」と思っている子供もいるでしょう。
日ごろから、ママが先回りして何でもやってしまうと、子供はママを無意識のうちに頼ってしまうので、ママが助けてくれるのを待ってしまうのかもしれませんね。
原因③本当に疲れているから
面倒くさいと口癖になっている子供の中には、本当に疲れていて、頭も体も動かない…という状態であることもあるでしょう。
子供は、大人のように器用に自分のパワーを上手くコントロールするわけではありません。
いつも楽しい遊びに全力です。
習い事や幼稚園・学校などでの生活において、少々疲れてしまっていることもありますね。
すると、自然と思考がストップしますから、疲れてやる気が出ない=面倒くさいと言ってしまうのかもしれません。
子供の「面倒くさい」の口癖は良い?悪い?
子供がいつも「面倒くさい」と口癖にしていると、親としてはあまり良いイメージが湧きませんよね。
何とかして直したい!と思いや悩んでしまうと思います。
しかし、同じ「面倒くさい」という言葉の中にも、子供の場合は、先にも述べたような色々な意味が含まれていることがありますから、一概に「面倒くさい」は悪いことであるとは言えません。
大人でも同じですが、よく「面倒くさい」という人は、大きく分けると以下の2タイプに分けられます。
◎怠け者タイプ
◎効率を重視するタイプ
前者の場合は、「面倒くさい」=やりたくない・何もしたくないという思考から来ているので、怠け者タイプ。
こちらの場合は、それなりの対処をしておかないと、大人になっても同じように「面倒くさい」と言って、何も行動に起こさなくなってしまいます。
一方、後者のように「効率を重視する」という思考から、「面倒くさい」が口癖になっている場合は、どちらかというと賢い人です。
面倒くさいと言いつつも、効率を良くする方法を模索していくタイプなので、もしかしたら子供なりにも、色々と考えた結果、「面倒くさい」「ママがやった方が早い」…なんて思っているのかもしれませんね。
わが子がどちらのタイプであるか?また、面倒くさいと言葉に出てしまう原因を突き止めることで、もしかしたら「面倒くさい」の口癖を直すことができるかもしれません。
子供の「面倒くさい」の口癖を直すには?
では早速、面倒くさいという口癖を直すにはどうしたらいいのか?について考えていきましょう。
【安易に怒らない】
たとえ子供が「面倒くさい」と口にしても、安易に怒らないようにしましょう。
というのも、冒頭で述べたように、子供の「面倒くさい」の原因は、大人が思う「面倒くさい」ではないことがあるからです。
面倒くさいという口癖を聞いたら、その都度、なぜそう思うのか?について、聞いてみましょう。
その答えによって、ママやパパの対応も変わってくると思いますよ。
【効率よくできるやり方を一緒に考える】
効率重視で考えるタイプの「面倒くさい」や、どうしていいか分からなくて出る「面倒くさい」には、一緒にママやパパが、やり方を考えてあげましょう。
どうしたら効率よく片付けができるのか?
どうした上手に片付けられるのか?
など、何か問題を解決するヒントを与えてあげます。
ここでポイントなのは、子供自身に考えさせること。
ママやパパが簡単に答えを出してあげてしまうと、それこそ「怠けグセ」が付いてしまうので注意しましょう。
【やる気を引き出す工夫をする】
子供が「面倒くさい」をよく口にする場合は、疲れていたり、どうしていいか分からず困っていたりすることで、やる気までもが失われている可能性もあります。
ゲーム感覚で宿題やお片付けに取り組むなど、その子供に合った工夫を見出してみましょう。
たとえば、
◎カラーボックスを親子で一緒にDIY感覚で好きな色に塗ったり、仕切りを取り付けたりして、楽しくお片付けする環境を作る
◎宿題やお片付けが自主的に楽しくできるように、スタンプラリーの要領でカードを作成し、上手にできたらシールやハンコを押してあげて、10ポイント貯まったらお菓子をプレゼント!
◎BGMをかけてあげて、この音楽が終わるまでに片付けたられたら、ご褒美のお菓子を1つあげる
…など、わが子の特性を生かして、やる気スイッチをONしてあげてください。
ご褒美制度が一概に良いというわけでもありませんが、まずはここからスタートすることで、効率よく片付けるコツを掴んだり、勉強がスムーズに進む方法を掴んだりすることができます。
【ママが先回りしない】
子供がたとえ「面倒くさい」「ママやって~」と甘えてきても、ママが全てやってあげたり、先回りしてやってあげたりしないようにしましょう。
たしかに、なかなか子供がやってくれないと、大人がやってしまった方が早いし確実なのですが、それでは怠けグセがどんどんついてしまいます。
ママがいつか絶対やってくれる!…という変な甘えが子供に定着してしまう前に、先回りをしたり、ママが代わりにやってあげたりしないように気を付けてください。
たとえ失敗しても、スムーズにできなくても、それは子供の成長にとって大切なことであると思い、見守る姿勢を心がけましょう。
子供の「面倒くさい」の口癖に向き合おう
子供が思う「面倒くさい」という言葉には、色々な思いが込められています。
頭ごなしに怒ったり、イライラしたりせず、まずは子供に「なぜそう思うのか?」聞いてみましょう。
そして「どうしたら面倒くさいと思わずに取り組めるか?」について、親子で一緒に話し合うことが大切です。
共働きの家庭も多く、子供とゆっくり向き合う時間がとれないこともあるでしょうが、コミュニケーションを深めることで、子供の胸の内を理解することができるようになっていきます。