この記事に書いてあること
字が汚いと損をする?!
大人になって字を書く機会が減ってしまったな…と感じる一方で、いざという時に書く字が汚いと、恥ずかしい思いをすると悩んでいる人は多いですよね。
たとえば…
・冠婚葬祭時のご祝儀袋や香典袋
・就職活動の際の履歴書
・子どもの学校に提出する書類
・年賀状など手紙のあて名書き
・職場での伝言メモ
など。
字は、その人を印象付ける1つの要素となってしまうものです。
読みにくい汚い字を書いていると、雑な人・いい加減な人・頭の悪い人…のように見られてしまうことも。
逆に美しい字を書いている人のことは、きちんとしている人・常識のある人・賢い人…のような印象を受けますよね。
字が汚いことで損をしてしまわないよう、今回はキレイに見える字を書くポイントについてご紹介します。
ポイント①右上がりに字を書く
最初のポイントは、字を書くときに「右上がり」に書くということ。
特に漢字に多い横線を少し右斜め上に向けて書くようにするだけで、自然とキレイな字に見えますよ。
ただし、右上がりと言っても、あまり上げ過ぎると、逆に文字のバランスが崩れてしまうので、気持ち程度に上げるようにしましょう。
また、横線が「二」や「三」のように続く場合は、横線と横線の間を整え、同じ角度で右上がりに書くことが大切です。
ポイント②漢字は大きく!ひらがなは小さく!
文字を書くときは、漢字を大きく・ひらがなを小さく書くと、全体のバランスが整いやすいです。
これを黄金比率と呼びます。
「漢字10:ひらがな7」が理想。
なぜこのように漢字を大きく書いた方がよいのか?というと理由は2つあります。
【漢字には意味があるから】
漢字そのものには意味があり、重要なことが込められている場合が多いですよね。
そのため、漢字の方が目に留まりやすいよう、やや大きく書いた方が文章を伝えることができるのです。
【画数が漢字の方が多いから】
漢字とひらがなを比べると、画数が多いのは漢字ですよね。
もし漢字とひらがなを同じサイズで書いてしまうと、画数が少ないひらがなは余白が大きくなり、文字そのものが間延びしたように見えてしまうのです。
そのため、漢字を大きく・ひらがなを少し小さく書いた方がバランスが良いということなのです。
ちなみに、カタカナは、ひらがなよりもちょっと大きく、漢字よりも小さく書くのが鉄則です。意識して書いてみてくださいね。
ポイント③とめ、はらい、はねを意識する
漢字に多い「とめ、はらい、はね」。これをしっかり意識するだけでも、文字が美しく整ったように見えるものです。
「とめ」はしっかりとめる。
「はらい」は最後に力を抜き、徐々に細く。
「はね」はしっかりはねて書く。
この3つを意識しましょう。
ポイント④漢字は打ち込みを入れる
打ち込みとは、文字を書くときの“書き始め”をカクっとさせること。
それだけでも、文字が丁寧に書かれた印象があり、しっかりとした美文字に見せることができます。
ちなみに、漢字以外にカクカクっとした線が多いカタカナも、打ち込みを入れた方がキレイに見えますが、ひらがなはその逆で曲線が多いため、柔らかく見せた方が良いでしょう。
ポイント⑤四角形は逆台形を意識する
「口」や「田」など四角形の漢字を書くときは、逆台形になるように、下に向かって縦線を内側に下ろしていくようにしましょう。
ゴシック体のように真四角に書くより、字のバランスが整い、美しく見せることができます。
ポイント⑥正しい書き順で書く
正しい書き順で書くと、字は自然とバランス良く書けるものです。
小学校で習った漢字やひらがなの書き順も、大人になると崩れてしまいがち。
いまいちど、初心にかえり、正しい書き順をマスターするといいかもしれません。
字をキレイに書く練習方法
最近では子どもだけでなく、大人が美文字を目指すための練習ノートなども多く発売されていますよね。
そちらを活用し、字をキレイに書く練習をしても良いのですが、最も手軽に練習を始められる方法があります。
それは以下のとおり。お子さんと一緒にぜひ、美文字トレーニングにチャレンジしてください。
Step1. 簡単な漢字を練習する
「三」や「口」のように、簡単な漢字を繰り返し練習するのがおすすめです。
たとえば「三」であれば、右上がりに直線を三本、バランスよく書く技術が求められます。
「口」であれば、逆台形を書く練習ができますよね。
さらに「大」であれば、右上がりの線に加え、はらいの練習をすることができます。
小学校1年生レベルのシンプルな漢字のほうが、字を書くために必要な基礎がいっぱい詰まっていますので、繰り返し書いてみてください。
Step2. ひらがなは「成り立ち」を知る
実はひらがなというのは、文字ができるまでの「成り立ち」があります。
ひらがなは、この文字の成り立ちを意識するだけでも、美しく字を書くことができるので、成り立ちを知ることも1つのトレーニングです。
たとえば…
「あ」はもともとは“安”から来ていたり…
「い」は“以”から来ていたり…
「う」は“宇”から来ている…など。
成り立ちを知るのも面白いので、字の練習と併せて勉強してみてくださいね。
Step3.縦書きを練習する
字の練習をする際は、縦書きをするのがおすすめです。
なぜ縦書きがおすすめかというと、縦書きをしたほうが「文字の連なり」をイメージしやすいから。
特にひらがなは、字の連なりを意識すると、文字のバランスが崩れにくいのでやってみてください。
キレイな字を書いて周りとの差をつけちゃおう!
キレイな字が書けるようになると、なんだか仕事までできるようになった気分になりませんか?
些細なことではありますが、キレイな字というのは、相手にも好印象を与えますので、字を美しく書けることに越したことはありません。
今回ご紹介したポイントを参考にしながら、日々コツコツと練習を重ねていきましょう。
ポイントをマスターできれば、美文字も夢ではありません!
キレイな字を書いて、周りをあっと言わせてしまいましょう。