子どもの集中力が続かない!
子どもの集中力がなく、悩んでいるママやパパは多いですよね。
特に小学生に入ると、授業や習い事はもちろん、自宅学習の際に集中力が持続しないと、様々なことを習得するのに時間がかかってしまうでしょう。
一体なぜ、子どもは集中力が続かないのでしょう?
また、集中力を持続させるためには、どうすればよいのでしょうか?
子どもの集中力が続かない原因とは?
まずは子どもの集中力が続かない原因について見ていきましょう。
この記事に書いてあること
原因①年齢によるもの
子どもは、成長に応じて集中力が持続する時間が異なります。
3~6歳くらいの幼児であれば、年齢+1分程度。
低学年の子どもであれば、およそ15分程度。
高学年の子どもであれば、最大30分程度持続するようになります。
ちなみにママやパパのような大人の場合は、集中力が持続するのはおよそ90分程度。
大人であっても、適度な休憩を入れなければ、本当の意味で集中することはできないんですね。
つまり、小さな子どもであるほど、集中力の持続時間が短いというわけです。
成長するにつれて、徐々にその時間が長くなっていきますから、まだ子どもが小さいうちは、うまく子どもの気持ちをコントロールしながら、子どもの集中力を高められるよう日々トレーニングすると良いでしょう。
原因②睡眠不足
子どもの集中力が持続しない原因の1つには、睡眠不足も挙げられます。
大人も同じですが、十分な睡眠がとれていないと、脳が疲れている状態なので、集中できなくなってしまいますよね。
なるべく早寝早起きを心がけ、生活リズムを整えるとともに、質の高い睡眠を心がけると良いでしょう。
就寝時間だけでなく、寝室の環境が暑すぎたり寒すぎたりしないか?照明が明るすぎないか?などにも気を配ると、より睡眠の質が高まり、翌朝スッキリと目覚めることができますよ。
原因③環境によるもの
子どもがなかなか物事に集中できない場合は、環境も改善してみましょう。
特に幼児など小さな子どもの場合は、周囲に気になるおもちゃやゲームがあると、ついそちらに気が行ってしまうので要注意。
また、周囲の“音”も重要です。
人は、静かすぎてもうるさすぎても集中することができません。
意外にも適度な雑音があった方が、集中することができるのだそうです。
「ホワイトノイズ」や「ピンクノイズ」というワードを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、この2つのノイズが、“適度な雑音”にあたります。
ホワイトノイズは、サウンドマスキングと言って、雑音を打ち消してくれる効果があるノイズです。
テレビの放送が終わった後の「シャー」という音が、ホワイトノイズの代表的なものです。
一方、ピンクノイズというのは、「1/fゆらぎ音」とも言われ、私たちの心を穏やかにし、リラックス状態にしてくれるノイズのことです。
川のせせらぎや波の音などは、まさにピンクノイズですね。
このような、ホワイトノイズやピンクノイズをBGMとして取り入れると、子どもの集中力が増すとも言われています。
何かに集中して取り組ませたい時は、スマホアプリや専用のCDなどを流してみるといいかもしれませんね。
子どもの集中力を高めるためにできるトレーニング
では子どもの集中力を少しでも持続させるためには、一体どうしたらいいのでしょう?
集中力をアップさせるために、自宅で手軽にできるトレーニング方法をご紹介します。
【ジグソーパズルをする】
ジグソーパズルというのは、細かい1つ1つのピースを組み合わせることで1つの作品を完成させる遊びですよね。
まさに子どもの集中力を高めるのにぴったりの遊びです。
さらには、記憶力や想像力を育てることもできるので、小さいうちから繰り返し取り組むと良いでしょう。
慣れてきたらジグソーパズルの難易度を徐々にレベルアップすることで、さらに集中力を高めることにつながるでしょう。
【カードゲームやボードゲームをする】
家族で遊べるカードゲームやボードゲームも、集中力を高めるのにぴったりの遊び。
というのも、トランプやウノなどのカードゲームや、オセロなどのボードゲームは、集中して周りの人の進み方を見たり、ルールを理解したりして進めなければならないからです。
神経衰弱などは、小さな子どもでも簡単にできるので、集中力や記憶力を高めるのにおすすめですよ。
【ピアノなど楽器を弾く】
ピアノなど楽器を演奏する時は、音階やリズム、テンポなどに集中しなければいけませんよね。
そのため、ピアノなど楽器を弾くことも、集中力アップのトレーニングになります。
また、指先を使った動きというのは、脳の動きを活発にしてくれるという効果も。
小さな子どもの場合は、おもちゃの木琴やピアノなどを使って、遊びの中でトレーニングするといいかもしれませんね。
【折り紙をお手本どおりに折る】
昔ながらの折り紙もまた、集中力アップにおすすめの遊びです。
お手本どおりに折るためには、集中して折り方を見て、真似しなければなりませんから、自然と集中力が高められます。
加えて手指の器用さや想像力、創造力を養うことができるので、集中力を高めたいなと思っているママやパパは、楽しく親子で折り紙をしてみましょう。
子どもの集中力を高めるためにできる環境づくり
子どもの集中力を高めるためには、以下のようなことに注意してより良い環境づくりをしてあげてください。
勉強に関係ないものは机の上に置かない
小学生の場合は、机で勉強する子どもも多いと思いますが、机の上が整理整頓されていないと、子どもが集中できません。
まずは、机の上を片付けるとともに、勉強に必要のないものはすべて視界に入らない場所へと収納するようにしましょう。
適度に小休憩を取る
冒頭でもお伝えしたように、子どもの集中力が持続する時間と言うのは、限られています。
ちょっと集中力が落ちてきたな…という素振りが見られたら、適度に休憩をさせ、頭の中をリフレッシュさせてあげましょう。
その際に水分を補給させると、脳がまた活性化されるので、気持ちを切り替えることができますよ。
子どもの集中力をアップさせるためにサポートしよう
子どもの集中力が続かない場合は、今回ご紹介したような原因を突き止めるとともに、集中できる環境づくりをしてあげることも大切です。
また、日々の遊びの中で、集中力をアップさせるトレーニングをするのも良いでしょう。
子どもがなかなか集中できないと、それを見ているママやパパがイライラしてしまいますが、そこは温かく見守り、子どもが成長できるよう、日々サポートしてあげてくださいね。