自己肯定感とは?
自己肯定感とは、自分自身の在り方・存在意義・存在価値を自分で認め、積極的に評価できる感情のことを言います。
自分自身に満足している、自分に自信が持てる、自分のこんなところが好き…というように、自己評価をし、自分を肯定できる人が、「自己肯定感の高い人」ということです。
一見すると、他人からの評価云々ではないので、簡単なように思えますよね?
しかし、最近は自己肯定感が低い人がとても多く、とりわけ「子育て中のママ」に多いと言われています。
ママの自己肯定感が低いと、子育てに不安を抱いたり、何か子供にトラブルがあると過剰に自分を責めたりしてしまいがち。
ひどい場合は、自分を責めすぎてしまい、うつ病や育児ノイローゼを発症してしまうママもいるようです。
ではどうしたら、子育て中のママの自己肯定感を高めることができるのでしょうか?
今回は、ママ向けのメンタルトレーニングの習慣についてご紹介します。
この記事に書いてあること
子育て中のママの自己肯定感が低くなってしまう原因とは?
現代のママは、子育てする環境がとても過酷と言われています。
確かに、数十年前に比べると便利な育児グッズが増え、教育環境も整備されました。
しかしその一方で、核家族化が進み、ママが1人で育児をする「ワンオペ育児」や、近所の人とのふれあいが減ったことによる「孤育て」などが深刻になっていますよね。
また、「子供の泣き声がうるさい!」「仕事をしているから子供がしっかり育たない」など、周囲の大人から向けられる心無い言葉の数々にいつも押しつぶされそうになっているママは多いのではないでしょうか。
ただでさえ、正解のない子育てを、毎日模索しながらあれこれ工夫してやっているのに、周りから応援してもらえないというのはつらいですよね。
そんな過酷な環境にいれば、誰だって自分を責めたり、自分に自信を失くしたりするでしょう。このようにしてママの自己肯定感がどんどん低くなってしまうのだと考えられます。
今こそセルフチェック!自己肯定感が低い人の特徴
自分では自己肯定感が低い・高いをあまり意識したことがなかったというママもいるかもしれませんね。
以下のような項目に当てはまる人は、もしかしたら自己肯定感が低いかもしれません。
☑何事にも優柔不断
☑誰かに認めてもらいたい…と心の中では思っている
☑とにかく自信がない・不安
☑責任を持つのが怖いので誰かに決定権をゆだねてしまう
☑他人の評価がとても気になる
☑どうせ私なんて…と事あるごとに思ってしまう
☑何でも自分のせいだ…と責めてしまう
☑他人からの言葉をすぐにマイナスに捉えてしまうクセがある
ママが自己肯定感を高めるとこんないいことが…
子育てをするうえで、ママの自己肯定感が高いとどんなメリットがあるのでしょうか?
子供も自己肯定感が高くなる
ママの自己肯定感が高くなると、子供も自己肯定感が高くなると言われています。
日本人は、欧米人に比べて自己肯定感がとても低いことで知られていますよね。
それは古くからの「謙遜」や「周囲との同調」の美学があるから。
そのため、親もそうですが子供も自己肯定感が低くなる傾向があるのです。
自己肯定感が高い子は、何事にも意欲的で根気良さもあるので、勉強やスポーツに打ち込みやすく、力が伸びやすいという特徴があります。
ママの日々の言動を見て子供は育ちますから、当然、ママが変われば子供も変わっていくでしょう。
ママがいつも自信を持って子育てをすることで、子供にも良い影響があるということですね。
親子の絆が深まる
ママの自己肯定感が高くなると、子育てにおける「言葉かけ」も“良い言葉”へと変わっていきます。
たとえば、子供のテストの点が良くなかったとき。
「私がもっとちゃんと教えていれば良かったのね。ママがいけないわ。」という言葉を子供が聞いたら、「僕のせいでママが悲しがっている…僕が悪いのに…」というように、親子そろってマイナスの方向に思考が傾いてしまいますよね。
しかし、もしママが「今回は残念だったね。でもあなたはママの子供なんだから、頑張れば次はきっと良い点数が採れるわよ!大丈夫、一緒に頑張ろう。」と言ったらどうでしょうか。
子供も「そっか。いつも頑張っているママのように、僕も次こそ頑張ろう」と思えるのです。
子供への言葉かけが「プラスの思考」から生まれてくるので、子供も自信を持って次へ取り組もうとするでしょう。
このような親子のやり取りは、ママと子供の絆をどんどん深めてくれます。
子供のやる気も引き出すことができるかもしれませんね。
子供の自立心が育つ
ママの自己肯定感が高くなると、子供の自立心も育ちます。
なぜかというと、子供にとって「ママが安心できる場所」と認識できるからです。
ママ自身が自分を積極的に評価し、自分を好きでいると、自然と子供に対しての言葉かけも同じような思考から発せられます。
すると、「ママはいつも自分の味方でいてくれる」と子供が認識し、何事に対しても自信を持って取り組むことができるのです。
自己肯定感を高める3つの習慣
ではどうしたら、ママの自己肯定感を高めることができるでしょう。
日々の生活の中でぜひ習慣づけて欲しい3つのことについてご紹介します。
マイナスな言葉をプラスに変換する
自己肯定感が低いママは、どうしても「どうせ○○だから」などマイナスな言葉を使ってしまいがち。
そんなときは、意識してプラスの言葉に変換しましょう。
「どうせうまくいかない」→「やってみたらできるかも」
「私なんて怒ってばかりでダメなママ」→「子供に対して真剣に向き合っている証拠」
「また失敗しちゃった」→「失敗を活かして次頑張ろう」
などのように、ポジティブ思考に頭を切り替えるクセをつけるといいですよ。
周りを気にせず自分の本当の気持ちを優先させる
自己肯定感の低い人は、常に周りからの評価を気にしてしまいます。
他人を軸にするのではなく、自分がどうしたいか?を優先して考えるクセをつけるのも、自己肯定感を高めるトレーニングの1つです。
自信を持って、自分を信じた道を行けば、たとえ失敗しても悔いはないはずです。
他人にゆだねたり、周りの声に耳を傾けたりするのではなく、自分の心の声を大切にしましょう。
ダメなところも「自分らしさ」と認める
長所も短所も紙一重…なんて言葉があるとおり、考え方によっては、短所も長所と捉えることができます。
視点を変えて、自分のダメな部分も「良いところ」として考えてみるといいでしょう。
たとえ、どうしようもなくダメな自分がいても、それもまた「個性」です。
“自分らしさ”であると捉え、ダメな自分も愛してあげることが大切です。
これは、子供に対しても同じこと。
子供の欠点を追求し、直そうとするだけでなく、それもまた「個性」と捉える視点も大切なのかもしれませんよ。
人間は誰もが完璧ではないのですから!
ママの自己肯定感を高めて親子の絆も深めよう
いかがでしたか?
ママの自己肯定感が高まると、子育てもグッとラクになる感じることでしょう。
子供との関係も、とても良いものへと変化するはずです。
自己肯定感が低いかも…と心当たりのある人は、ぜひマイナスからプラスへの変換を習慣づけてみてくださいね。