現代人は呼吸が浅い?心身ともに健康になるための呼吸法とは?

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    現代人は呼吸が浅い!
    日々何らかのストレスにさらされて生きている現代人。
    特に最近は、コロナ禍によるストレスや不安を抱えている人は多いですよね。

    実は呼吸というのは、このようなストレスや不安を感じると、知らず知らずのうちに浅くなってしまうもの。
    加えてマスク生活が始まったことで、余計に呼吸がしにくくなり、呼吸が浅くなってしまうこともあるようです。

    呼吸が浅くなるというのは、肩や胸だけで行っている呼吸のこと。
    これだと肺の一部にしか酸素を届けることができないため、血中酸素濃度が低下してしまいます。

    これにより、様々な体の不調を訴える人も…。
    一体なぜ呼吸が浅いと体に悪影響を及ぼすのでしょうか?
    今回は、私たちが生きるために欠かせない「呼吸」について考えてみたいと思います。

    呼吸が浅いことで起こる悪影響とは?

    呼吸が浅いとどんな悪影響を及ぼすのか、まずはそこからご紹介します。

    集中力が低下する

    呼吸が浅いということは、血流も悪くなっているということ。
    血流が悪いと脳に十分な酸素が行き渡らなくなるため、脳が酸欠状態になり、頭の回転が悪くなります。

    これにより、集中力が低くなる・注意力が散漫になる・イライラするなど、様々な症状が引き起こされます。

    免疫力が低下する

    浅い呼吸になっていると、体内の血液循環が悪くなり、免疫力が低下します。
    加えて女性の場合は、血行不良による冷え性なども引き起こすことがあります。

    肩こりや腰痛

    体の至るところで酸欠に状態になると、肩こり・腰痛といった症状も引き起こされます。
    肩こりや腰痛が悪化すると、頭痛や体の歪みにもつながっていくことがあります。

    便秘や胃腸の不調

    血液循環が悪いということは、当然、便秘や胃腸の機能低下にもつながります。
    老廃物が溜まりやすくなることで、太りやすい体になってしまうことも。

    疲れやすくなる

    寝ても寝ても疲れが取れない…というのも、呼吸が浅いことが関係しているかもしれません。
    疲れやすくなる→集中力が低下する→イライラする→疲れが取れない…
    というように、悪循環に陥ってしまうこともよくあるでしょう。

    浅い呼吸になってしまう原因とは?

    浅い呼吸になってしまう原因として考えられるのは次の2つ。

    原因①姿勢の悪さによるもの

    私たちの生活で、今欠かせないものとなったのがスマートフォンやパソコンといった電子機器。
    これらを使っていると、どうしても前傾姿勢になるので、首や肩に力が入り、背中が丸く猫背のような状態になってしまいますよね。

    姿勢が悪いと、肺が圧迫されるので自然と呼吸が浅くなってしまうもの。
    呼吸が浅くなれば、さらに肩こりや腰痛が引き起こされるので、余計に首~肩、腰にかけての痛みや重だるさを感じることもあります。

    原因②ストレスや緊張・不安によるもの

    ストレスや不安を感じていたり、緊張状態にいたりすると、自然と呼吸が浅くなってしまいます。
    これは、交感神経と副交感神経というものが関係しています。

    緊張状態に優位に働くのが「交感神経」。
    リラックス状態に優位に働くのが「副交感神経」です。

    交感神経が優位な状態が続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
    加えて、息を吸うことばかりがメインになってしまうため、肺の中の空気を吐き切ることができず、また浅い呼吸になってしまうのです。

    ストレスや不安ばかり感じていると、知らぬ間に浅い呼吸になっているかもしれませんよ。

    あなたは大丈夫?浅い呼吸チェック

    きちんと正しい呼吸ができているのか、セルフチェックをしてみましょう。

    《呼吸チェックのやり方》

    ①普段通りの呼吸をする
    ②鼻から息を吐いた後、鼻をつまむ
    ③息を止めた瞬間から、息を吸いたくなるまでの時間を測定

    →30秒以内に息がしたくなったという人は、呼吸が浅くなっているかもしれません。

    意識したい!正しい呼吸への改善方法

    では、普段から呼吸法を改善するためにできることをご紹介します。

    ①口呼吸ではなく「鼻呼吸」を意識する

    口で呼吸をすると、どうしても浅い呼吸になってしまいがち。
    口呼吸は、口や喉を乾燥させてしまい、口臭の原因になることも。
    また、ウイルスやホコリなども口で吸ってしまうことで、風邪などをひきやすくなってしまいます。

    普段から「鼻呼吸」を意識してみることが大切です。
    マスク生活だと少し鼻で息をするのが苦しいと感じることもあるでしょうが、口角をクイッと上げると鼻呼吸がしやすくなるのだそうです。
    マスクの下で、周りからはあまりよく見えませんので、恥ずかしがらずにぜひやってみてください。
    口角を上げるということは、鼻呼吸にプラスして表情筋を鍛える効果もあります。

    マスク生活による、シワ、たるみが気になる人におすすめですよ。

    ②深い呼吸を意識する

    息苦しいな、イライラしているな、緊張しているな…などといったときは、深い呼吸を意識してみましょう。

    《深い呼吸のやり方》
    ①鼻からゆっくり息を吸い込む
    ②吸った息を口から細く長く吐く

    これを数回繰り返してみてください。
    気持ちが自然と落ち着いて、リラックスするはずですよ。

    ③腹式呼吸をしてみる

    普段の呼吸を「深い呼吸」にすることが難しいと感じる人は、仰向けに寝た状態で腹式呼吸を試してみてください。

    《腹式呼吸のやり方》
    ①仰向けに横になる
    ②お腹に手をあてる
    ③鼻からゆっくり息を吸い込む(お腹を膨らませるイメージで)
    ④口からゆっくり長く息を吐く(お腹をへこませるイメージで)

    腹式呼吸は、ヨガなどでも取り入れられている呼吸法です。
    心身の落ち着きを取り戻すことで、健康な体を手に入れることができます。

    浅い呼吸を改善して心も体も元気になろう

    やってみるとわかるのですが、浅い呼吸を改善すると、自然と気持ちが落ち着き、心も体もリラックスします。
    さっきまでイライラしていた気持ちが嘘のように吹き飛ぶこともあるのでおすすめですよ!
    今回ご紹介した呼吸法にプラスしてストレッチなどを取り入れると、より体の緊張もほぐれ、肩こりや腰痛も解消されることでしょう。
    血行不良も改善されるので、お風呂上りなどにぜひ習慣として取り入れてみてください。


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