大人になっておたふくにかかると重症化すると言われているが、先日、噂の”大人のおたふく”という恐ろしい病が私の身にも起きてしまった・・!!
結論から言うと闘病生活はおよそ10日間。その間、様々な辛い思いをした。これまで大きな怪我や病気をした経験がない私にとって人生で最も辛い病気だったことは間違いない。
今回は、30歳(男性)がおたふくになるとこんなにも辛いんだぞということを経験を通して紹介していきたいと思います。
※これまはあくまで経験談なので、症状が同じようになるとは限りません。症状が出たらすぐに耳鼻科に行きましょう。
この記事に書いてあること
おたふくの前兆
それは会社帰りに友人とつけ麺を食べに行ったときだった。
麺をすすり、噛むとなぜか両方の頬(耳の下)が痛くて思うように食べられない。何とか最後まで食べきることはできたが、どうも耳の下にぽっこりと腫れを感じる。
これが全ての始まりだった。
耳鼻科に行ってみた
次の日。つけ麺を食べたときよりも痛みが増していた。さすがにこれは病院に行った方が良いだろうと感じ、会社前に耳鼻科に行ってみることにした。
そして症状を医者に話すと、すぐさまこう言われた。
医者『おたふくっぽいなー。』
僕「えっ」
医『腫れが片方なら細菌による病気が考えられるんだけど、両方の場合はおたふくの可能性が高いんですよ。』
僕「(゜o゜;」
医『とりあえず血液検査しましょう。』
いきりなり告げられた恐怖の宣告。おたふくじゃないことを祈り血液検査へ。
医『血液検査の結果は1週間くらいかかるんだけど、おたふくかどうかは調べればすぐわかるのでまた午後来てください。』
僕「わかりました。」
午後。
医『やっぱりおたふくで間違いないですね。この値が通常の10倍くらい出ちゃってるんでね~。』
結果の紙を見ると、何かしらの値が1400くらいになっていた。
僕「そうですか(涙)」
医『ということで今日は会社休んでください。今日から最低でも5日間は会社行っちゃダメです。おたふくは感染る病気なんでね。完治するまで会社は行けません。』
僕「わかりました・・。」
医『じゃ質問とか無ければこれで終わりになりますが?』
僕「えーと、具体的にどう治療すればとかないんですか?」
医『おたふくはウイルス性の病気なので治療薬、及び治療方法が無いんですよ。腫れが引くのを待つしかありません。』
僕「えー!!?マジですか!?」
医『辛いと思いますがお大事に(にっこり)』
僕「わかりました(涙)」
医『どうしても食べられないときだけ点滴はします。ではお大事に!!』
こうして地獄の日々が幕を開けた。
闘病生活①何も食えない
耳鼻科を出た後、とにかく何も食べられないのは辛いのでスーパーへ。ヨーグルトやらゼリーやら、噛まなくても食べられるものを買い溜め。
このとき、まだ熱などは出ていなかったので、食べられない以外は特に体調不良はなかった。でも、バファリン(痛み止め)を飲めば、そのときだけは普通に食事することはできた。
家から仕事もできたし、仕事と保育園で嫁さんや子供がいない間はある程度家事をこなすこともできた。言ってしまえば普通に元気だった。
この状態が3日続いた。
「大人のおたふく辛いって言うけど、大したことねーな。」
そう思い始めた4日目に事件は起きた。
闘病生活②睾丸に違和感
顔の腫れがピークを迎えた頃、睾丸に違和感を感じ始めた。
「大人 おたふく」と検索すると、約3割程度の確率で睾丸炎(精巣炎)を合併症で引き起こすと事前に情報は得ていた。ただ、今回自分がそうなるとは思っていなかったので、一日様子を見ることにした。
次の日、違和感は完全に確信へと変わった。
立ち上がったり、歩くと股間が痛むのだ。しかも、体温を測ると37度台の微熱も計測。さすがに体調不良と言わざるをえなかった。
すぐさま泌尿器科のある病気へ向かった。
座っているだけでも辛い状況に、熱も上がっていることを体感しながら1時間ほど待った。倒れそうだった。
ようやく名前が呼ばれると診察室へ。
医『今回ははどうしちゃったの?』
僕「先日おたふくって診断されたんですけど、昨日からキ○タマが痛むんですよね。」
医『おたふくなの!?そうなると何も治療できないな。』
僕「えっ」
医『おたふくはウイルス性の病気だから薬ないのよ。腫れが引くの待つしかないね。』
ドドリアさんに続きザーボンさんまでそんなことを言うのですか。初めてですよ…ここまで私をコケにしたおバカさん達は…。
心の底からそう思った。
医『結婚してる?子供は?』
僕「してます。2人います。」
医『なら良かった。精巣炎になると精子の数が減って、子供ができにくくなる可能性があるからさ。』
サラリと恐ろしいことを言われたが、今回も薬を処方されることなく病院を後にした。
家に帰り体温を測ると38度。
ここから大人のおたふくが本気を出してきた。
闘病生活③地獄の4日間
この日からまさに地獄と言っていいほど辛い日が4日ほど続いた。
具体的な症状は以下の通り。
- 常時39度台の熱
- 食欲が全くない
- 味覚が狂う
- 睾丸が痛くて立てない&歩けない
- 頭が割れるような頭痛
- 眠れない
これが4日間ずーっと続いた。生きてるだけで辛い状態だった。
特に眠れないのが本当に辛かった。布団に入っても暑いのか寒いのかもわからないし、体調が悪すぎて寝付くことができないのだ。それは夜中になっても同様で、布団に横になるよりもソファで横になる方が気分が楽だった。眠っても1時間もせずに起きてしまう。
スマホをいじると気持ち悪くなるだけだし、テレビを観るのも辛いから、眠れない間は即身仏のようにボーッとしているだけだった。笑
一度解熱剤を飲んでみるも効果は無し。一時熱は下がったが、すぐにとんでもない寒気に襲われ、すぐに39度台に戻ってしまった。
また、味覚がおかしくなるのも変な感覚だった。
うどんを食べてみたときのことだった。醤油ベースのつゆがしょっぱすぎて食べれないのだ。味付けが濃いわけではなく、味覚が明らかにおかしかった。フルーツや甘いモノは特に違和感を感じなかったが、しょっぱいものは受け付けなかった。
この4日間はフルーツ、ゼリー、ポカリスエット、三ツ矢サイダー以外は何も食べることはなかった。(三ツ矢サイダーは炭酸が気分を楽にしてくれた。)
ようやく熱が下がる
そんな辛い状態を乗り越え、精巣炎の発覚から5日後。ようやく熱が37度台に下がった。それだけで随分と楽になった。
食欲は湧かないものの、頭痛が無くなり、まともに布団で数時間眠れるようになったし、家の中の移動ができるようになった。眠れるようになったのが本当に安心だった。
そして気付いたら顔の腫れは一切無くなっていた。おたふくはこのとき完治していたのかもしれない。
冷えピタの消費がハンパなかった
この闘病生活でMVPを与えたいアイテムがある。「冷えピタ」だ。
熱があるときは常におでこに冷えピタを貼り、精巣炎になったときは睾丸にも貼った。これは決して冗談ではなく、医者の薦めでもあった。熱を持った睾丸に対して冷えピタは効果があるという。実際に貼った時は気持ちよかった。
かれこれこの闘病生活で1箱以上は消費しただろう。薬が無い中で冷えピタはマジで救世主だった。
完治へ
顔の腫れも無くなり、熱が下がった次の日には睾丸の痛みもほぼ消えていた。歩くと少しズキズキ響くくらいにまで回復。
熱は完全に平熱。病み上がり状態ではあるものの、やっとまともに”普通の生活”が送ることができるようになった。
さらに次の日には外出ができるまでに回復。完治と言って状態だった。
予防接種を受けてない人は直ちに!!
過去におたふくにかかっていない人、もしくは予防接種を受けてない人は直ちにおたふくの予防接種を受けることをオススメします。
子供なら症状は軽いみたいだけど、大人になるとこのような辛い思いをすることになります。
また、未婚だったり、まだ子供ができていない大人がおたふくになると、医者から言われたように子供ができにくくなる可能性もあります。男性にタネが無くなってしまったら、いよいよ人生後悔する事態にもなりかねません。
大人のおたふくは本当に重症です。なってからでは遅いので、予め絶対に予防しておきましょう。
現場からは以上です!!