子育てのイライラや不安は「加点方式」で解消せよ!

公開日:

    子育て中は「減点方式」で物事を見てしまう
    子育て中は、つい子供に対して「片付けられない」「勉強ができない」など、周りと比較してマイナス評価ばかりをしてしまいがち…。

    あれもダメ、これもできない、ここが悪い…など、子供のことを、減点方式で見てしまっていませんか?
    すると、必然的にママとしての焦りや不安、イライラが増え、ついには子供に対して必要以上に怒鳴ってしまうこともありますよね。

    さらに悪いことに、「そんな自分は母親として失格なのではないか?」と自分に対しても減点方式で見てしまうことがあります。

    この負のスパイラルは、考え方を根本的に変えることでしか、脱出することはできません。
    つまり、減点方式を、「加点方式」に変える必要があるのです。

    加点方式という考え方
    加点方式の考え方というのは、減点方式の真逆の考え方。
    物事を考えるときに、どんどん引き算していくのではなく、足し算して考えるやり方です。

    減点方式の場合だと…
    子供が健康で毎日楽しく学校に通っている → 100点 とします。



    そこから、
    ・朝寝坊して遅刻した → -10点
    ・宿題を忘れた → -10点
    ・忘れ物をした → -10点
    ・夜ご飯を残した → -10点

    結果として、子供の評価=60点となり、「どうしてうちの子はこんなにできないんだろう」とイライラしたり、悩んだりしてしまいます。

    加点方式の場合だと…
    子供が健康で毎日楽しく学校に通っている → 100点 とします。

    そこから、
    ・宿題をやるのを忘れたけど、朝早起きしてやった → +10点
    ・忘れ物をしたけれど、自分なりに工夫してやれた → +10点
    ・友達と喧嘩したけれど、自分なりに解決できた → +10点
    ・ご飯を残したけれど、嫌いなものを進んで食べた → +10点

    結果として、子供の評価=140点となり、「まだ頑張って欲しい部分もあるけれど、一生懸命自分なりに努力しているのね」と、“褒め”につなげることができます。
    すると、必然的に子育てに満足ができるので、わが子に対しても、母親としての自分に対しても、必要以上に責めたり、自信を失ったりすることがなくなります。


    子育て中に加点方式を実践するコツ

    物事の考え方というのは、どうしても長年のクセがあるので、そう簡単に変えられるものではありません。
    しかし、意識して取り組めば、必ず人は変われます!

    ここでは加点方式を実践するコツをご紹介しましょう。

    ①できていないことよりも「できた」ことに注目する!

    あれもできていない…
    これもできていない…

    …と思うと、どんどん引き算をしてしまうことになります。

    できていないことではなく、「できた」ということに着目してみると、案外簡単に加点方式を実践することができますよ。

    たとえば、
    ◎朝寝坊したけれど、大きな声で「おはよう」の挨拶が言えた
    ◎昨日は忘れ物をしたけれど、今日は忘れ物をしなかった
    など。

    もちろん、子供に対してだけではありません。
    自分に対しても同じこと。

    「いつもイライラして些細なことでも子供に怒鳴ってしまうけれど、今日は笑顔で接することができた」
    「子供のお弁当のおかずをいつもより1品多く入れられた」

    など、ちょっとしたことでも『できた!』に注目すると、「意外と私って頑張っているわ」
    とか「意外とうちの子、良いところもあるんじゃない」といった“気づき”につながっていきます。

    この小さな積み重ねが加点方式には大事なことなんですよ。

    ②当たり前のことを幸せに感じる!

    なかなか難しいかもしれませんが、当たり前のことに「幸せ」を感じることも重要なことです。

    ◎子供が元気で学校に通ってくれている
    ◎子供が健康でいてくれる
    ◎家族みんなが仲良し

    などのように、多くを求めず、今そこにある幸せを実感しましょう。

    子供のことを心から愛しているはずなのに、ついイライラして叱ってしまう…というママは、「今日も1日元気で家に帰ってきてくれてありがとう」「健康に生まれてきてくれてありがとう」とわが子に言葉にして伝えてみてください。

    これを習慣化することで、当たり前のような毎日も、より幸せに感じることができますよ。

    ③短所も長所に変換する!

    自分以外の人のダメな部分と言うのは、とても目につきますよね。
    特にわが子となれば、余計に気になってしまい、つい口うるさく言ってしまうでしょう。

    しかし、これはわが子の幸せを願ってのこと。
    決して悪いことではありませんが、言い方1つ。考え方1つで、180度捉え方が変わるものです。
    視点を変えて、子供のことをよく観察してみましょう。

    たとえば…
    ◎頑固な子 → 自分の意志をしっかり持っている
    ◎落ち着きがない → 好奇心が旺盛
    ◎負けず嫌い → 頑張り屋さん

    など、短所も視点を変えると、長所として捉えることができませんか?

    これも、ママ自身に対しても同じように変換してみましょう。

    ◎子供に怒ってばかりだわ → 子育てに一生懸命!子供の将来を真剣に思っている
    ◎いつも疲れていて笑顔がない → 仕事に家事に一生懸命な証拠ね

    など、プラスに思考を変えていくことで、人の短所を粗探しするようなことを防げると思います。
    子供に対して、また自分に対してイラっと来た時は、まず、マイナスの言葉をプラスの言葉に変換してみてくださいね。

    思考を変えれば子育てライフも楽しくなる
    「○○だからうちの子はダメなんだ」
    「私はママ失格ね」

    など、常に子供に対しても自分に対しても、厳しく考えていると、“○○であるべき”という考え方にがんじがらめになってしまいます。



    これでは、子供もママも苦しいですよね。

    子供のことも、自分自身のことも、日々信頼し、「大丈夫!頑張ってるから」と褒めて認めてあげることが大事です。

    このような考え方が、自然と身に付くと、子育てがとても楽になり、今よりずっと毎日が楽しくなるでしょう。

    ぜひ皆さんも、減点方式から加点方式へ思考をチェンジすることを意識的に取り組んでみてくださいね。


    関連記事

    ページ上部へ戻る